大正十四年、横山元之進祐定は、備前長船の史跡を保存し、その偉業を後世に伝えるため、私財を投じて自分の屋敷に造剣の碑を建立した。碑の高さは、約五メートル、刀を形どり、切っ先は、空に向けて立っている。刻まれた「造剣之古跡」の文字は、犬養木堂翁の筆跡である。この碑は、祐定の屋敷に建立されていたが、昭和三十四年現在地に移転された。