松尾芭蕉句碑

春もやゝ けしきとゝのふ 月と梅

長船町土師にある真言宗「正通寺」境内に存在する。この隣りには、芭蕉の最後の高弟と言われる支考の句も刻まれているが、風化が進み読み取れない。芭蕉の句碑がなぜここにあるのか。この碑は、安政四年邑久海吟社が建立したもの。この海吟社は、地元の入江真種(俳号・古松洞)が創設し、正通寺で句碑の供養をしたとの記録が残っている。当時の住職・祐真が住民から徳を慕われ、地域文化活動の中心的存在であったからではとも言われている。