曽根好忠歌碑

上り船 東風吹く風を過すとて
よを牛窓に 泊りてぞ経る

牛窓は古くから海上交通の要所として、上り下りの帆船が潮待ち風待ちのために立ち寄り停泊することが多かった。立ち寄った多くの人が港からの景観や牛窓の人情を歌に残している。好忠は、平安中期の歌人で曽丹ともよばれた中古三十六歌仙の一人である。革新的歌人として新鮮な感覚で捉えた自然を新しい言葉で表現している平安後期の歌人にも大きな影響を与えた。