明石海人歌碑

美めぐみは 言いはまくかし この日の本の
らい者に生まれて 我悔ゆることなし

明石海人は、二十五歳の時、ハンセン病と診断され、病が進行していく中、表現者として研鑽を重ね、数年のうちに秀逸な短歌をつくった。もし、長寿を全うしていたら昭和を代表する歌人になっていただろうと惜しまれた。隔離された生涯の深い絶望を超えて生み出された歌集「白描」をはじめ、多くの作品を残している。「自らが燃えなければ、何処にも光はない」との言葉は、後世に伝えられており、「慟哭の歌人」とも言われている。

※見学される場合は、施設管理者に問い合せてください。