古武弥四郎歌碑

通学の昔なつかしかへり来て
こゝゆ見おろす 岡山のみち


この碑は、生家近くの天王山に昭和三十四年に建立されたもので、弥四郎が毎朝三時に起床して、岡山の中学に歩いて通ったという道を懐かしんで詠った歌が刻まれている。
古武弥四郎は、明治十二年七月二日、弥津治の長男として本庄尾の村に生まれた。
幼いころから懸命に勉学にいそしみ、大阪医学校を卒業。
ドイツに留学し、大阪大学教授、同大学医学部長など努め生涯アミノ酸研究に尽くした。
大学を退官後は、同大学名誉教授。
その後、和歌山県立医科大学学長、日本学士院会員等を歴任し、八十九才で死去。邑久町名誉町民、和歌山市名誉市民、勲二等旭日重光章受章、逝去後に正三位に叙せられた。